数種類あるフッ素樹脂の中からPTFEについてご紹介します。

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PTFEについて

フッ素樹脂の中でもっともポピュラーなPTFE

数種類あるフッ素樹脂の中で最も多く用いられるのがPTFEです。その需要はフッ素樹脂全般のおよそ70%も占めるほど。離型や潤滑に優れた効果を発揮するPTFEとはどういったフッ素樹脂なのでしょうか。
こちらでは、PTFEについてご解説いたします。

PTFEとは

PTFEとは、テトラフルオロエチレンというフッ素樹脂原料の結合によって得られるフッ素樹脂です。正式名称を「ポリテトラフルオロチレン(4フッ化)樹脂」といいます。発見から60年以上の長い歴史をもっているにもかかわらず、その幅広い特性は現在もなお新たな用途が開発され、可能性は尽きることを知りません。さらに当社では、PTFEの異なる性質により種類を2つに分類。お客様の用途によって使い分けています。

PTFE

260℃の高温下で連続使用できます。
特に離型目的に使用することが多いです。

離型についてはこちら

変性PTFE

変性PTFEは、PTFEのもつ非粘着性に加え、高磨耗性目的に使用されるフッ素樹脂です。
連続使用温度は220℃で、オイルレスの用途に使用されることもあります。

PTFEの特性

PTFEには以下のような特性があります。

  • 非粘着性
  • 広範囲の使用温度
  • 低摩擦性
  • 耐候性

など

PTFEコーティング例 PTFEは離型目的によく使用されるポピュラーな樹脂です。
たとえば食品関連の炊飯器に高い離型能力をつけてほしいとのご希望をいただいた際はフッ素樹脂にPFAを使用するのですが、そのPFAの下にPTFEを使用することで相乗効果を生み出します。その結果、左記の画像のようにきれいなツヤと色に仕上がります。

フッ素樹脂比較表

フッ素樹脂の性能比較表をご紹介します。
各種類のフッ素樹脂がどういう性能をもっているのかがご覧いただけますので、ご一読ください。

  PTFE 変性PTFE FEP PFA ETFE
加工焼成温度 380℃ 180 〜 310℃ 340 〜 380℃ 380℃ 270 〜 310℃
塗膜厚 20 〜 60µ 150µまで可 30µ 〜 1.2o 30 〜 600µ 100µ 〜 1.5o
耐食用膜厚 - - 300µ以上 300µ以上 800µ以上
常用耐熱温度 260℃ 160 〜 220℃ 200℃ 260℃ 150℃
耐摩耗性
非粘着・離型性
耐食性 - -

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